詐欺師というと、いかにも怪しい物言いや態度の人物を思い浮かべる人もいるだろう。そういう詐欺師もいるだろうが、詐欺師は一般に自分が信頼のおける人物であるかのように演じる能力に長じている。詐欺師は内容が空虚であるだけに外面的な点にきわめて気を配る。他人を騙す第一歩は、信頼を得ることにある。
税金を騙し取った詐欺師辻元は、詐欺発覚後にきわめて能弁に言い訳をし、表情その他で好イメージ造りをテレビなどで行った。税金を騙し取る行為以前に、この点にこそ、詐欺師辻元の詐欺師としての本領があると筆者は感じた。
週間新潮は、国民の税金をかすめとった辻元の詐欺行為をすっぱぬいた。日本のメディアもなかなかいいなと思わせる、実に素晴らしい仕事だと思う。更に平成十四年四月四日号の週間新潮の記事では、辻元が内縁の夫である赤軍派北川の操り人形であるかのように記述している。筆者もまた、辻元の言動から身振り手振りにいたるまでの全てが、辻元の内縁の夫、赤軍派北川のレクチャーによるものだと推察している。確証があってのことではないが。
あれほど新聞などから批判をされながらテレビ出演などでぬけぬけと笑いながら弁明できる神経を持つ人間は、そうはいない。ましてや女だ。なぜあそこまで図太い神経でいられるのか。
それは辻元には上位自我となる存在があるからだと筆者は推察する。辻元が何を話しどう動くべきか、何が良くて何が悪いのかを完全に教えてくれる存在。辻元が心身も自我をもあずけきった存在。辻元に生き甲斐を与えてくれる存在。そういう存在がおり、その存在の愛さえ得られれば、万民から批判されようが辻元は気丈でいられる。そしてその存在こそが赤軍派北川だと推察する。
辻元は議員を辞める前に記者会見をバックれて雲隠れをした。その後、テレビ朝日サンデープロジェクトのカメラの前で計算しつくした演技を披露した。この雲隠れの間に北川との接触があったと推察する。窮地に追い込まれ錯乱した辻元が、今後どうしたらいいかという指針と心の平安を求めて、赤軍北川に泣き付いたと推察する。その時に、「ワークシェアリング」などの奇怪な用語などを用いた詭弁などのレクチャーを受けたと筆者は推察する。もちろん肉体関係と共に。
上位自我の命令だからこそ、税金を騙し取って山分けする行為を「ワークシェアリング」などと表現することも可能になる。テレビで話している段階では、辻元はさして馬鹿げた話だとは思わなかったのだろう。辻元は北川が自分に間違ったことを言うわけがないと信じきっているのだろう。
それに対して自民党福田氏などは「適切でない」などと半笑いで言うなど、各種メディアや政治家は、税金を騙し取って山分けする行為を「ワークシェアリング」などと表現する馬鹿馬鹿しさを、物笑いのタネとした。あたりまえだ。
普通の神経なら、恥ずかしさにとても耐えられるものではない。自分が辻元の立場なら、あまりの恥ずかしさに気が狂うのではないか。
辻元には他にも恥ずかしさ満点の事柄が大量にある。自民党鈴木氏を国会で堂々と嘘つき呼ばわりしておきながら、辻元自身が記者会見で嘘八百を並べ立てていたことが明らかになったことなど。
しかし上位自我の言葉であり命令なら、辻元はいかなる馬鹿げたボキャでも吐くことができるのだろう。また上位自我の命令の結果に絶対に後悔せず、ケロリとしていられるのだろう。
かつての一連のネズミ講や豊田商事事件などから辻元事件に至る一連の大規模な詐欺事件には、同様の特徴がある。詐欺の主犯がたくみに人心掌握術を駆使することだ。
中には、主犯者が逮捕されてなお、被害者が詐欺犯をいつまでも信用しつづける例もある。自分の資産をかすめ取られておきながらいつまでも豊田商事を信用しつづける被害者。自らの税金をかすめ取られておきながら、いつまでも辻元を信頼し盲信し続ける高槻市の有権者。
詐欺の極意、究極の詐欺とは、騙されている人間が騙されていると自覚すらさせない詐欺なのだ。
視聴者に好感を持たせるための身振り手振り表情は、カメラ目線でおなじみの社民党辻元の得意技だ。
というか、本質的にこの人物にできることはカメラパフォーマンスしかない。
更に言えば、あそこまで詐欺が明らかになった時点ではパフォーマンスでかわす以外に方法は無い。いかにもやむ終えなかったかのよなパフォーマンス。誰でもやっているかのようなパフォーマンス。「何も知らなかった」ためであり、悪意がなかったかのように思わせようとするパフォーマンス。「何も知らなかった」わりには、詐欺の手口には精通していたようだが。
こういう徹底した外ズライメージ戦略、計算ずくの表情や身振りで一環した有り様に、筆者は深い嫌悪を感じる。完全に国民も政治家もマスメディアも高槻市民も舐め切っているのだ。「詐欺をやったかて、ちょっと愛想のいい表情を交えて『ワークシェアリング』とかの今風の言葉で言い換えといたら、アホはなんぼでも誤魔化されよるんやデ。」
そして中には「愛想良く笑っている→好感を持つ」という動物的イメージのみで動く、辻元(というか北川?)の予測どおりの動きをするアホもいる。サヨク系メディアはテレビインタビューでそういうアホの意見を拾い上げて放送していた。辻元の票田は、そういった層だ。
ただ、結果として広くイメージが良くなっているかは別だ。むしろカメラを意識しすぎたあざとい演技には、筆者に限らずヘキヘキしている人間が多いに違いない。辻元(というか北川?)の計算どおりの動きをするアホもいるが、そうでない人間のほうがむしろ多いだろう。
辻元は法的に詐欺師だが(だから筆者は呼び捨てにしている)、身振り手振りのパフォーマンスにおいてもまさに詐欺師である。詐欺師は、身振り服装言い回しや表情や営業地の内装や装飾など外面的な点にきわめて気を配る。内容が空虚である分、包装に気を配るのが詐欺だ。
そういえば赤軍派重信も、逮捕され連行される時に親指を立て汚い顔で笑っていた。赤軍と関わりのある連中は、批判を受けてメディアに登場することになると申し合わせたように汚い顔を歪た笑い顔を世間にさらす。刑務所では、存分に辻元の好きな「ワークシェアリング」ができる。辻元はそこで存分に歯茎をむき出して笑え。
詐欺師辻元は今後どうするべきか。税金を盗まれた被害者である国民に対してわびることだ。わびる方法は明瞭だ。誰が詐欺の手口を辻元にレクチャーしたかも含めて全てを明らかにし、潔く罪を認め自首することである。
辻元は議員の模範にならないのはもちろん、人としての模範にもならない法螺吹きであることは既に明らかになった。かくなる上は、せめて犯罪者としての模範となってもらいたい。
犯罪者としての模範とは、潔く罪を認め自首することだ。そして取り調べや裁判においても、身の覚えのある容疑を全て認めることだ。
既に辻元には膨大な税金が投じられている。その中のある金はドブへと消え、ある金は辻元関係者の懐に消えていった。辻元が罪をごまかしゴネて裁判が長引けば、また更に膨大な公費が必要になる。
そもそも服役させることにも、公費が必要になる。辻元は膨大な公費を盗んだ詐欺師であり、また刑務所で膨大な公費生活をすることになるかもしれぬ一貫して税金生活をする寄生虫である。そのことを肝に銘じ、辻元はまず他人にかける迷惑の度合いを最小限にすることを考えるべきだ。辻元が議会で盗んだ金や、これから裁判所や刑務所で浪費するかもしれぬであろう金は、詐欺など無縁な低所得者が正直にこつこつと収めた税金でもあるのだ。
辻元が犯罪者としての模範にすらならない最低のクズ女であるなどとは、筆者はさすがに信じたくない。辻元が、最低のクズ女であるかどうかは、これからわかる。自首をせず、更に逮捕されてもあくまで言い逃れをし自分の罪をごまかそうとするかで。
そして残念なことにおそらくは辻元は自首をしないどころか、この件を無かったことにするために全力をつくすだろう。逮捕されようがされまいが、あいもかわらぬ弁明と誤魔化しと好イメージ造りに終始するだろう。それにより自らが犯罪者としてすら最下級に属することを証明するだろう。サヨクとはそういうものなのだ。
辻元の詐欺事件以外にも、様々な社民党の問題点を指摘している。