国体創造 - 2 外交に関する提言

2.10 全方位外交をやめろ

[執筆日:H13/9/7]

1 日本政府はストレスに弱いため「友好」を盲信する

 日本政府は、国と国とは何が何でも「友好的」であるべきだという強迫観念にも似た思いに取り付かれている。なぜ、こういう強迫観念にとらわれつづけるのか。
 それは「友好的」でない状態にはストレスがかかり嫌だからだ。国益を眼中に入れて対立をすると外交担当者や政府関係者にストレスがかかる。とりあえず表面的にでも「友好的」であるほうが政府関係者にとって楽だ。
 国益も国土も国民の気持ちも国民の命も祖先の自尊心も子孫の資産も全部投げ出してしまえば、外国と対立せずにすむ。これらを守ることが外交の目的(というか政府という組織の目的)なのだが、あらかじめそれを投げ出し外国に明け渡してしまえば仕事をする必要が無い。国民の拉致におざなりな抗議をし教科書内容や自国兵士の弔いにまでの干渉を許し海底調査船を放置し、相手国の要求のままに国民資産をぼんぼんばらまいてヘラヘラ握手をしているほうが外交当局者にストレスがかからず楽だ。仕事をしなくても膨大な給料をもらえるわけだから、こんないいことはない。筆者とてやりたいぐらいだ。
 外務官僚にしてみれば、こんな割のいい仕事はないだろう。出資者(納税者)や顧客(日本国民)の利益を放棄し気持ちを無視して怠慢に明け暮れ、景気良く採算度外視で国民の金を外国にばらまき国民(顧客)の行為(大東亜戦争)についてぬけぬけと「謝罪」さえしていれば膨大な給料がもらえるわけだ。

 外交面で特に顕著だが日本政府はストレスに弱い。耐えることができない。とにかく楽な方向に流れる。

2 官僚が国益を守ろうと奔走すれば損をする構図

 とはいえ官僚ばかりを責めるのは理不尽だ。官僚とは何より保身を考えるものだ。自分の立場を悪くするようなトラブルを何より恐れる。特に高級官僚の場合は。外務省官僚のような高級官僚になるには、子供のころから勉強に明け暮れ東京大学など一流大学に受かり卒業しはなはだ難しい外交官試験に合格する必要がある。そういう子供のころからの努力の積み重ねを思えば、それを水泡に帰す行為には及び腰となるのは当然だ。
 おまけに上には、主人のご機嫌におろおろする飼い犬のように支那韓国のお怒りご懸念について心配する政治家が多い。マキコノナカコウノカトウなどだ。こういう状況では、外務官僚は支那に対して強硬な外交などできない。国益を考え外国を相手に主張をし、その結果外国との関係がこじれたら責任問題にされる危険性がある。そんな危険を犯すくらいなら国益を投げ出し外国のご機嫌とりに明け暮れたほうが得策というものだ。
 つまり、外務省では祖国の利益を考えて仕事するほど損をするという構図ができあがっているのだ。腐った政治家の責任で。

3 全方位外交をやめろ(地球上すべての国が日本を愛するべきなどというのは、思い上がり)

 こういう構図を打破するにはどうすれば良いか。
 それは、外国との交渉において時に決裂しまた外国と疎遠になったとしても、それが国益上必要な行為であるなら政治家も国民も認めるという風潮があればいいのだ。そうなれば官僚ものびのびと国益重視外交を行うだろう。
 そのためには政治家が確固とした外交方針を立てればいいのだ。その外交方針とは、

@ 全方位外交をやめる。
@ 反日国とは冷却期間を置く。(ようするに支那韓国とは付き合いを疎遠にする)
@ 親日国との関係を強化する。(インド、カンボジア、台湾など)

 である。

 そもそも世界中すべての国から好かれようなどという発想が思い上がっているのだ。この有り様は、この世にいる全員の愛を得ないと我慢できない愛欲にとりつかれたナルシー君か、自分に肯定的でない人間がこの世に一人たりともいることを許さない共産主義虐殺政権の独裁者を思わせる。愛欲と神経症的な完全主義(しかも他者の自分への愛し方についての)に取り付かれた異常者。
 いずれにせよこういう八方美人は最も信用できない。米国にふらふら支那にふらふらのコウモリなど、危なくて信用できない。
 教科書書き換えろ騒動で韓国の異常性は明らかとなった。韓国の意に添わない教科書が日本に一つたりともあってはならないという、韓国の他者への神経症的完全主義。この他者へのきちがいじみた厳しさを日本政府は笑える立場にない。なぜなら、日本政府は「日本は地球上すべての国から愛されねばならない。」、つまり「地球上すべての国は日本を愛さねばならない。」という他国へのきちがいじみた厳しさをもって接する方針に実質的に立っているからだ。

 きちんと対立するべき時は対立し、拒否するべき時は拒否し、命じるべき時は命じ、その結果時に疎遠になったり反目したりする国があってもいいのだ。全ての国から愛されようなどというのは、とんでもない思い上がりだ。図々しいにも程がある。

 とりあえず日本は民主国家である。国民の代表者、つまり政治家が確固とした外交方針を立てれば官僚は原則的にはそれに従う。
 外交関係の政治家が全方位外交をやめ、支那や韓国のような反日国とは冷却期間をおくと宣言し、官僚にもその旨命じておけばいい。それで、いびつな外交問題のことごとくが解決する。

4 我々は支那韓国の日本を嫌いだという意志を尊重し、支那韓国とは疎遠になるべき [執筆日:H14/9/4]

 自らを嫌う相手に対してこちらからも意図的に疎遠になるということは、その相手の意志を尊重するということである。相手がこちらとまともに付き合いたくないと言っているのに、しつこくまとわりつくなどというのは完全に嫌がらせである。日本はこういう嫌がらせをするべきでない。嫌がっている相手に、しつこくつきまという存在をストーカーという。
 教科書書き換えろ騒動とか、自国兵士を慰霊するな騒動とか、膨大な反日教育、反日宣伝、竹島侵略、日本海の呼称をやめろ騒動などの狂態が何を意味するのか。ようするに支那韓国は、日本とはまともに付き合いたくない日本が嫌いだと言っているのだ。ならば日本は、支那韓国の意志、つまり反日国家であるという意志を尊重し、こういう国とは疎遠になるべきだ。支那や韓国が嫌がっているのに、まとわりつくようなことをするべきでない。

 インドや台湾やカンボジアやインドネシア、米国欧州中東など、日本とまともに付き合いたいという国ははなはだ多い。世界中にいる。日本はそういう国々と付き合っていけばいいだけの話だ。軍事的経済的には米国インド台湾、経済的文化的には欧州、もちろん中東や東南アジアも重要だ。アフリカもまた国際会議などで日本を支援する票田として重要だ。

 支那韓国は、日本の国際的立場を悪化させるための捏造歪曲宣伝を繰り返している。韓国の日本海を書き換えろ騒動もそうだが、竹島に至っては明瞭に具体的に侵略をしている。ようするにこれは日本への攻撃である。彼らは日本と戦いたがっているのだ。別に仲良くなりたくなどないと言っているのだ。我々はこういった彼らの意志を踏みにじるべきでない。誠実に受けて立つべきだ。
 支那韓国との付き合い方は、以下が望ましい。

@ 天皇陛下はもちろん首相や閣僚の訪問を無くす。相手国へのクレーム要員としてのみ大使を置いておく。
@ 連中の反日宣伝を監視しそれを破壊し、逆に支那韓国に悪辣なイメージを植え付ける宣伝を徹底して行う。
@ 支那については米軍やインドと協力し徹底して軍事的に締め上げていく。
@ 韓国は米軍の前線基地のままにしておき、また折に触れ軍事的経済的に圧力をかけ締め上げていく。
@ 靖国神社への参拝を繰り返し要求する。
@ 反日人種差別教科書の問題を世界中に提起し、また支那韓国へも書き換えを厳命する。
@ 日本海騒動や海底調査船騒動など連中の主権侵害などの折には連中の領海近辺で大規模な軍事演習を行う。

 それで十分である。それが彼らの望んでいることだからだ。

 とになく我々が支那や韓国に旅行をしたり投資をしたり取り引きをしたり、ましてや日本の首相が訪れるなどということは自重しなければならない。これらは先方への嫌がらせになる。


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