左翼がサヨクにさよく時 - 7 あとがき

7.9 日本はサヨク問題に病んでいるが世界各国もまた深刻な社会問題をかかえている

[執筆日:H14/9/7]

 サヨクの基本戦略の一つは

「(特に若者に)祖国に失望させ、祖国に期待を抱かせない状況に追い込むこと」

 にある。こういう状況になってこそ、より日本は瓦解し侵略国家支那にとっては願ったりかなったりの状況になる。(この意味で土下座朝貢外交で国民を繰り返し失望させる政府の罪はきわめて重い。)

 更に言うなら、本ページ記しているサヨクの病理報告はややもすればこの戦略のお先棒担ぎの効果を生み出しかねない。確かに読めば読むほどサヨクの蔓延ぶりにうんざりすることだろう。

 確かに政府(政治家、官僚)、メディア、教育については、著しくサヨク病に陥っている部分もある。しかし、それのみをもって国そのものを否定するのは早急である。それ以外の部分(芸術、娯楽、治安、経済、技術力、民度などの民間活動)は桁外れに優良だからだ。

1 世界各国もまたそれぞれに深刻な社会問題に病んでいる

 今の日本がサヨク問題(戦後問題)でぐずぐずに病んでいるように、諸外国もまた様々な社会問題で病んでいる。例えば以下のような。

@ 深刻な失業問題
 日本の失業率5%の「不景気」などは諸外国の常識の範囲外である。先進国は10%前後が普通。もちろん後進国はもっと高い。

@ 底無しのインフレ
 南米あたりには1ヶ月で物価上昇が数百倍以上という例がある。ここまでひどくなくとも、経済成長のみならず政変の続く国などでは通貨の信用不安(つまり通貨発行者=政府への信用不安)から桁がずれのインフレが起き続けている国もある。

@ 乱れ切った治安
 夜の町を女の一人歩きが可能な国は日本以外に存在しないのではないのか。とはいえ、日本もまた不法入国支那人などの犯罪により予断を許さない状況にある。

@ 戦争革命暴動クーデターが続く著しい政情不安
 年がら年中戦争革命暴動クーデターの連続でまともな政府組織が機能しない地域もある。
 また世界各地に国土の方々に地雷が残る国があるのはサヨクが宣伝している通りだ。(ただしそのかなりの部分が支那産であることはサヨクは完全に隠蔽している。)

@ 弾圧と虐殺の続く独裁恐怖政治
 支那北鮮などはむしろ社会体制そのものが社会問題である。選挙制度はただの共産党への忠義を調べるための実質開示選挙であり、言論の自由などなく、宗教は弾圧され、社会体制自体が虐殺と弾圧と飢餓を繰り返している。

@ 桁外れの不平等
@ 麻薬の蔓延
@ エイズなど伝染病の蔓延
@ 慢性的な飢餓
@ 思想民族部族宗教上等の対立が根深くテロによる民間犠牲者の続出

 これらは諸外国が常に最重要課題として取り組みつづけ、おうおうに失敗を繰り返している問題である。(ただし支那のような独裁共産主義国家では取り組んですらいない。自ら問題を発生させむしろ政策的に深刻化させている。)

 その一方、日本はこれらの諸問題をほぼ克服してしまっている。ここから更に日本からサヨク問題(戦後問題)が消滅すれば、いかなる深刻な社会問題も存在しない究極の理想国家となってしまう。

 戦後問題とはおおむね外交問題であり「国の独立(領土、領海、国民の生命財産、教科書や兵士慰霊など内政)が損なわれているという問題」である。むろんこれは根深く深刻だ。しかしチベットのように完全に共産支那の支配下にあって、支那共産党軍から直接虐殺と弾圧を受けているというわけではない。全ての神社が焼き払われ江沢民の像が崇拝の対象となっているわけではない(一部政党メディアを除く)。一応独立国である。

2 今が良くないのなら我々が未来を創造すれば良い

 筆者のこの指摘に対して「今までは日本は優良だったかも知れないが未来のことはわからない。」と指摘する人もあろう。そのとおりだ。未来のことはわからない。
 未来の良し悪しは我々の双肩にかかっている。我々がこれからサヨク問題(戦後問題)に目をむけこれの解決に向かって取り組むかどうかである。これから我々がまともな憲法に改正し国家国民の生命財産自尊心を守ることの出来る政体を作り出せるかどうかだ。

 そしてそれは可能だと筆者は特に最近確信を持ち始めた。もちろん政治家官僚やメディアの売国状況は相変わらず活発だが、その一方サヨク問題の解決はネットレベルではほぼ完了しているとすら考える。あとはネット世論をリアル世界に反映させるだけのことだ。もちろんこれはこれで著しく困難なのだが。
 本ページを立ちあげた数年前は、こういう状況ではなかった。ホームページも掲示板もサヨク臭さにあふれきったものが極めて多かった。そこで筆者はこういう状況を改める必要性を切実に感じ本ページを立ち上げた。
 もちろんサヨク臭いWebは今もあるが、今ではほとんど物笑いのタネだ。サヨク問題が発生した場合も、筆者ごときが問題視しなくとも多くのネッターが問題視し取り組み始めるようになった。時代は変わりつつある。

 本ページに記しているように、我が国にとってサヨク問題(戦後問題)はきわめて深刻な問題である。政府やメディアや官僚の多くが戦後贖罪政治宣伝にからめとられ支那(及びその拡声器=サヨク)の意のままに、病的なまでに国益放棄を続けている。戦後問題は我が国の根本問題である。
 しかし考えてみればおおむね政策的な問題にすぎない。単に改めていけばいいだけのことだ。例えば国内に何千万人ものエイズ感染者がいるという問題と比べれば根深さ深刻さが格段に低い。

 誰でも欠点だけをあげつらって全否定されたら嫌だろう。日本という国を評価するにあたって、サヨク病の部分のみを取り上げて全否定したなら日本が気の毒だ。
 日本人には一部の誤謬も認めない完全主義の傾向がある。その気質が高度な社会と高度な製品サービスを生み出す。逆に完全でなくなった場合には自己嫌悪で自閉的に落ち込んでしまう場合もある。こうなれば、日本を不完全な状態にしておきたい勢力からすれば願ったりかなったりだ。

 世界各国政府も、何度も試行錯誤と失敗を繰り返しながらも自国の社会問題に取り組みつづけている。米国における犯罪の蔓延が即座に解決などできようがないのと同様、日本のサヨク問題もまた即座には解決できない。双方とも国の最も根深い病巣と関わる部分だからだ。
 こういう最も根深い問題は時間をかけ、しかしその一方着実に改めていく以外にない。

 腐っているのはサヨクであって日本ではない。日本にサヨクという腐った部分があるにすぎない。
 我々の国に病んでいる部分があるなら治せばいいだけだ。あらゆる手段を用いどんなに時間をかけてでもだ。


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