大東亜戦争はどういう時代背景にあって、どういう目的でなされ、その結果どうなったのかを以下に簡単に記す。
20世紀中頃は、アフリカ、南米、アジアを含む全世界のほとんどは欧米列強諸国に征服されつくされていた。支那は阿片戦争に敗北し、インドはイギリスの植民地となるなど、アジアの大国もあまりに無力であった。欧米列強の世界制覇完了寸前にあったのだ。残す有色人種先進国は日本のみであった。
欧米列強による世界制覇が完了すれば、有色人種は立ち直るのに数百年あるいは数千年を要することになったか、あるいは永久に無理になったかも知れない。全ての有色人種は劣等種族とされ、未来永劫に差別されることになったかも知れない。
一度屈従の味を覚えた国民に誇りを取り戻させようとしてもあまりに困難だ。
数百年白人に支配されつづけたフィリピン政府は大東亜戦争後、アメリカ支配の再開を喜んだという。あまりに長く支配されつづけることにより、支配されるのが当たり前となり、白い旦那にかしづく文化が作られたのだ。アメリカ制の憲法に忠誠を発揮し、アメリカなど戦勝国のお裁き(東京裁判)にかしずき、支那政府に屈従したがる今現在のサヨク日本人と同じ病理である。
一旦欧米列強に世界制覇を完了されてしまったら、一部に欧米列強支配からの解放をもくろむ人間が現れたとしても、白い旦那に逆らう愚か者として有色人種自体から吊し上げられるようになろう。つまり、今現在のサヨクが大量にできると思えば良い。強い相手に必要以上にへつらい、自民族をひたすらおとしめることで必死で白い旦那に媚びようとする存在、つまり今現在日本にいるサヨクと同じ連中が大量にできあがるのだ。
現代日本のサヨク「キンリン諸国の理解が得られない。キンリン諸国がお怒りじゃあ。」=「白い旦那の理解が得られない。白い旦那がお怒りじゃあ。」。
サヨク日本人が他の日本人に対して、キンリン諸国のご意向に対して必要以上に配慮させようと大騒ぎする構図が今の日本にある。それと同様に、サヨク有色人種が他の有色人種に対して、白い旦那のご意向に対して必要以上に配慮させようと大騒ぎするようになるだろう。こういった必死で白い旦那の犬となって働くサヨクもどきが生まれ、永久に有色人種の解放は封じられるであろう。
つまり、一旦欧米列強に世界を制覇されてしまったら、白い旦那の支配が全世界における常識(有色人種にとっても)になってしまい、その結果二度と立ち上がれなくなる可能性が高いのだ。
欧米列強による世界制覇完了を絶対に阻止しなければならない。
そしていよいよ欧米列強による魔手は日本にも伸びた。ハルノートなど強硬な外圧がなされ、列強からの悪辣なABCD包囲網が敷かれたのだ。放置すれば、資源は枯渇しそのまま日本は滅ぶであろう。
こんなとき、読者諸氏ならどうするべきだと考えるか。
・センソーはワルイコトだ。放置し、日本を滅ぼし欧米列強による世界支配を完了させれば良い。全世界の有色人種が白い旦那にかしずく幸せをかみしめて暮らせるのは結構なことだ。
・戦わねばならない。欧米列強の世界制覇完了は絶対阻止しなければならない。祖国を守り、しいては東亜に暮らす虐げられた人々を解放しなければならない。
我々の祖先は後者を選んだ。
最後に残った有色人種先進国である日本は、欧米列強に対して全面的に戦いを挑んだ。欧米列強に支配され続けた近代の有色人種国家がなしえた唯一の欧米列強への全面的抗戦だ。
その結果、戦いに敗北したものの、目的はほぼ達した。東亜の有色人種国家が欧米列強の植民地から次々解放された。これは大東亜戦争前後における東亜の領土分布を見れば一目瞭然である。
そしてアフリカや南米など世界中の有色人種に、白い旦那に何一つかしずく必要などないこと、そして欧米列強の支配と戦うことを教えた。
大東亜戦争は、欧米列強による世界支配完了を阻止した戦いであり、全世界の有色人種の未来を担った戦いだったのである。
大東亜戦争は、敗北し成功した戦いなのだ。
むろん、百%成功したというわけではない。東南アジアにも欧米列強の植民地は今なお存在し核実験をするなど相変わらずひどい有り様である。また、チベットや満州は支那に併合され、植民地となったままである。もちろん、現地に暮らす多くの人々は、今なお解放をめざし戦い続けている。日本政府はこういった民族の解放を目指した戦いを補佐し、大東亜戦争の理想を貫徹するべきだ。
大東亜戦争は世界の全有色人種を解放に導いた戦争として、世界の有色人種の間で千年後にあっても語り継がれるだろう。悲劇の勇者の物語として。
諸外国の人々による大東亜戦争への言葉が列記されている。
これらの大東亜戦争を戦われた先人に対する言葉のほとんどは、子孫である我々が言うべきことだった。こういった言葉を公式に発することのなかった戦後という時代は、その点では忘恩冷酷卑劣卑屈を練り固めたクズの時代という以外にない。外国人の口を借りざるえないところにも我が国の病根の根深さを感じる。
東京裁判において「戦犯」の烙印を押された人々が、終戦後に多くの国民からの釈放を求める声により釈放されていった経緯など。