左翼がサヨクにさよく時 - 1 サヨクが生まれた経緯

1.1 戦前の左翼

[執筆対象:共産党][発生日:H-88//][病理:外患病理]

 戦前の左翼といえば、日本共産党及びそれにシンパシーを寄せる労働組合が代表的だ。特に戦前は、現在のように社会主義や共産主義がもたらした凄惨な結果が明瞭でないため、これを信奉する人が多かったようだ。

1 戦前の日本共産党

 戦前の代表的な左翼組織のひとつに日本共産党がある。
 時折、共産党は戦前、戦争に反対したのでエライと信じる人がいる。これは誤解である。当時の共産党は、革命の原動力としての戦争については肯定していた。日本の軍事力弱体化と、それによるソ連コミンテルンによる「資本主義支配からの解放」(すなわちソ連からの侵略)を円滑にするために、反対していただけである。
 この時代の共産党は、共産主義国による資本主義国に対する戦争は、党規及び実質両面において肯定しいていた。戦争一般を否定していたわけではないのである。

 共産党の略歴を記す。
 日本共産党はソ連コミンテルン日本支部として生まれた。世界共産主義革命を成すための日本支部とでもいうべき組織だ。現在の日本共産党は旧ソ連政府や支那政府との対立を偽装するが、かつては完全にソ連コミンテルンの支配下にあった。
 その活動を見ると、現在の中核派や革マル派以上のテロ組織と言っていい。日本共産党は査問と称するリンチ殺人を繰り返した。こういった殺人は現在の宮本顕治名誉議長も行っている。また、拐帯や更に強盗、詐欺、恐喝などを行う犯罪組織でもあった。(例えば共産党は、昭和七年十月六日、川崎第百銀行大森支店を襲撃している)。
 それゆえ、当局は共産党員を次々摘発した。これを現在、共産党は「弾圧」と呼称している。

 これらの事実は現在、全て隠蔽されている。前の選挙により、社民党の国会議員が激減した分、共産党の議員がかなり増えた。共産党が国政への影響力を着々と不気味に蓄えているにもかかわらず、マスコミがこれらの事実をあまり取り上げない理由は何か。
 それは共産党へのシンパシーを感じる人間がマスコミ関係者にいることと、そもそも共産党の実態に無知であることが考えられる。しかし何より、共産党からの告訴などによる嫌がらせを恐れてのことだろう。嫌がらせのために告訴を行うのは、サヨクの常套手段なのだ。
 現在、共産党の戦前における真実を語ることはタブーになっている。恐ろしいことだ。

 終戦後、殺人罪で服役していた宮本は、終戦のどさくさにより思想犯と混同され出所する。

 なお、戦前における共産党が行った犯罪というタブーを真っ向から記述した研究書があるので、興味のある人は参考にされたい。かなり綿密で具体的な研究書である。

 書名 :日本共産党の研究 一から三巻。
 著者 :立花隆
 出版社:講談社
   ID:ISBN4-06-183041 ISBN4-06-183042 ISBN4-06-183043

 このページにおける共産党に関する記述は、ほぼ「日本共産党の研究」に依存している。
 日本共産党関係者の方がこれを読んでおられたら、この「日本共産党の研究」への反論となりうる一般に売られている書物があれば、ぜひご紹介いただきたい。筆者は両論併記の意味からも、書名をここに紹介する用意がある。

参考ページ:

 新しい教科書をつくる会神奈川有志にある武闘の系譜に戦後間も無い頃を中心に、共産党による数々の殺人テロが紹介されている。こんな殺人テロ集団が今も国会や地方議会にぬけぬけと紛れ込んでいるのだ。
 今後は、戦前のテロを中心に更なる充実を期待したい。公的な媒体や教科書が隠蔽しているこういった事実を、誰かが記録し発表しないと歴史の闇に埋もれてしまう。独裁殺人テロ政党共産党による奇麗事を単純に「イイコト言ってるじゃん」的な評価をしてしまう人間が更に増える危険性がある。
 また同ページ日本共産党 リンチ殺人事件に、宮本が行ったリンチ殺人事件について記されている。

2 戦争の誘発要因のひとつとなった左翼

 当局の弾圧により転向した沢山の左翼が、近衛新内閣のイデオローグである昭和研究会に参加した。
 昭和研究会の主張は、「反自由主義経済」、「反資本主義」、「統制経済と挙国一致による高度国防国家の建設」、「英米本位の世界秩序を打破し、大東亜共栄圏を建設する」などである。つまり、ナチスばりの完全な国家社会主義なのだ。
 近衛新内閣に入り込んだ左翼は、左翼の言う英米など帝国主義国同士の戦争へと巧みに誘導する。当時の朝日新聞などは、国連脱退を称賛しきっている。

 こういった左翼の誘導もあり、やがて日本は戦争へと突入する。

参考ページ:徒然なるままに治安維持法

 サヨクが戦前を語る場合に頻繁に槍玉にあげる治安維持法。その法が導入された背景を簡単に記している。まさにこの背景、流れが重要なのだ。
 サヨクが治安維持法や大東亜戦争を記し語る場合、おうおうにそれに至った背景や流れを大幅に割愛する。例えば大東亜戦争を論じる場合、東亜諸国に列強の侵略がおよび東亜諸国が日本とともに大東亜会議を開くなどといった流れを完全に隠蔽する。その代わり批判する所感や見解、奇怪な罵倒用語を作成し駆使し罵倒結論の連呼を大量に流す。政治アジテートとはそういうもんだと言われればその通りなのだが、その戦前をこき下ろし共産主義を美化する政治アジテートが小中高の歴史教科書に記されているとなると、尋常ではない。
 ちなみに現代版治安維持法と言うべき人権保護法を推進しているグループに、ある種のサヨクが深くかかわっている。

参考ページ:国民新聞「敗戦革命」実施の左翼は靖国の英霊に謝罪せよ

 共産主義者の言うところの「資本主義国家同士の戦争」である日米対立を誘発し戦争へと導いたスパイ活動に関する報告。
 支那当局およびサヨクは今もこれを続けている。日本国民には「アメリカの言いなり」とアジテート。米国国民(特に議会)には大東亜戦争ネタで日本悪玉論を刷り込むアジテート。外交活動とはこれを防備しさらに支那を攻め立てることにこそあるのだが、外務省にそういうことをする気配はみじんもない。


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