左翼がサヨクにさよく時 - サヨクの心理

全く逆の前提から同じ結論になるサヨクの核武装反対論

[執筆日:H14/7/7][病理:論理破綻]

 サヨクは、そもそも日本が主体的にどうあるべきかを論じるよりも、外国の権威付けで主張する事を好む。核武装論においても同様だ。核武装軍拡国家支那による「日本の軍事大国化をご懸念」ネタ以外に、アメリカを核武装反対論の権威付けに利用したがる。ただ興味深いことに、核武装反対サヨクはおおまかにアメリカ押付論者、アメリカ従属論者の二種類に別れるのだが、それぞれ正反対の前提から全く同じ結論になっているのだ。

アメリカ押付論者の日本核武装反対論要約

 前提1:日本の核武装論はアメリカの策略、押し付けによるものだ(アメリカは日本に核武装させようとしている)
 前提2:日本は国防面での対米依存をやめるべきだ(日本は国防面で対米依存をしなくとも国を守ることができる)
 結論:日本は核武装するべきでない

アメリカ従属論者の日本核武装反対論要約

 前提1:日本の核武装をアメリカは許さない(アメリカは日本の核武装を望んでいない)
 前提2:日本は国防面で対米依存なしに国を守ることができない。米国の命令には従う以外にない。
 結論:日本は核武装するべきでない

 アメリカ押付論者とアメリカ従属論者の両サヨクの主張は前提が全く逆でありながら、全く同じ結論(日本は核武装するべきでない)へとなだれこんでいる。なんじゃこりゃ。

 例えばそれぞれの前提2を入れ替えれば、↓こうなる。

 前提1:日本の核武装論はアメリカの策略、押し付けによるものだ(アメリカは日本に核武装させようとしている)
 前提2:日本は国防面で対米依存なしに国を守ることができない。米国の命令には従う以外にない。
 結論:日本は核武装をする以外にない

 前提1:日本の核武装をアメリカは許さない(アメリカは日本の核武装を望んでいない)
 前提2:日本は国防面での対米依存をやめるべきだ(日本は国防面で対米依存をしなくとも国を守ることができる)
 結論:日本は核武装することは可能だ

 アメリカ押付論者は、アンポハンタイ系の伝統的なサヨクである。共産党などがこれだ。
 アメリカ従属論者は、占領軍の犬となった奴隷根性を脈々と受け継ぎ、単なるアンポハンタイ論では民衆を扇動できないことを理解した「現実派」の仮面をかぶったサヨクである。本質的にはアンポハンタイ系と同根の連中だ。
 いずれにせよ「自国軍事力の弱体化=共産支那相対的軍事力強化」を目指す連中であることに変りはない。

 「物は言いよう」と言うが、全く逆の前提から同じ結論になるサヨクの核武装反対論はその典型例だろう。

 まあ何にせよ今後は、

 前提1:支那の核武装を日本やアメリカやインドなど、支那の周辺諸国は許さない
 前提2:支那は経済面で対日依存なしに国を成り立たせることができない。日本の命令には従う以外にない。
 前提3:支那は核攻撃力をふくむ軍事面で日本や米軍にかなわない。日本や米国の命令には従う以外にない。
 結論:支那は核武装をやめるべきだ

 という流れにするべきだ。日本が誠実に核武装を含む国防努力をすることで。